熊本地震発生から1年の節目にあたって

熊本地震発生から1年が経ちました。
 
未だ避難生活を送られている方々へお見舞いを申し上げるとともに、
ふるさと熊本が復興へ向け着実に前進できるよう、両親、仲間をはじめ熊本の皆様と想いを共にして、自分の役割を全うしていく所存です。
 
避難所では4万5千人以上の方々が生活を送られており、この先の暮らしに不安を持たれていると思います。まだ復旧も済んでいない段階であり、引き続き地域・行政が連携しての細やかなサポートが重要になるでしょう。

今回の熊本地震の被害で大きかったのが、車中泊に起因する病死といった、震災関連死が上げられます。過去の大災害でもこのケースは散見されていて行政も日頃から周知はしているものの、まだまだ不十分でした。
現代のIT環境なら、もっとやれることはあったはず。こういった関連死の原因究明をしっかりと行い、防災・災害対策の中に取り組むなどの措置をすることで被害は減らせるでしょう。

被害から1年が経ち、熊本市内の殆どは復旧を果たしました。さらに観光による復興支援として、国内外から多くの皆様にお越しいただき、市内観光は活況を呈しています。
 
また、先月の選抜甲子園では秀岳館がベスト4まで残り、熊本皆さんを元気づけてくれました。
元気になった熊本の姿を全国に見せてくれて、私もうれしい気持ちになったのを覚えています。
 
私自身にとっては、熊本地震が、政治を志すきっかけになりました。
 
家族、仲間、日本という国を守るためには、政治が防災に取り組まねばなりません。
復旧、復興は大事だけれども多くの悲しみを生んだ後の話であり、地震国日本は先手をうって備え続けなければならない。きちんと対策がされていれば、熊本地震はもっと被害を減らせたはずだという後悔があります。
 
この思いを、議席をいただいた東京から実現し、全国に広げていきます。東京は世界最大の大都市であり、また山間部や国境を担う島嶼部もあります。東京は日本の縮図です。
 
熊本でも東北でも、被災地を訪れると、政治とは希望である、希望あらねばならないと、強い責任感に突き動かされます。
 
熊本地震への想いを胸に、東京都の参議院議員としてやれることを、一歩一歩取り組んでいきます。
 
2017年4月14日 朝日健太郎