2020年東京オリパラ大会までのこり120日

3月25日、福島県から聖火リレーがスタートしました。この炎は世界中の方々の希望をのせて全国の町をめぐり、オリンピックの開会式7月23日に新国立競技場へ届きます。
コロナ感染防止策を万全にし、安心安全な聖火リレーとなることを期待しています。

さて同日、国会において超党派のオリパラ推進議連が開かれ、政府、組織委員会から現状の報告を受けました。

会の冒頭、麻生太郎会長よりご挨拶があり、世界的に閉塞感に覆われている今、この状況を打破するために成功させ、復興五輪としても世界へ発信していく旨の言葉がありました。

次に橋本組織委員会会長からは、
・120日間の聖火リレーを万全の対策で実施し、自治体の皆様が安心して迎えられるようにしていく。
・オリパラを多様性と調和の大会とし、1年延期を経験した大会として「社会を変える大会」に位置づけ、東京モデルを構築し発信していく。
・アスリート・関係者・メディア等へ向けた、渡航、滞在、会場でのルール、ガイドラインを示している「プレイブック」を今後もアップデートしていく。
・大会期間中、アスリート・関係者の輸送に関しては、一切の接触を回避する「バブル」方式をとり、感染防止を図る。
・外国からの観客は断念したが、大会を見てもらうための策を講じていく。
などの発言があり、確実な準備状況を共有することができました。

丸川大臣からは、
・政府としてコロナ対策を確実に進める
・検査体制を強化していく
・日本への信頼へとつなげる大会にする
・復興・共生社会の実現のために尽くす
といった内容での挨拶がありました。

組織委員会からは、
・コロナ対策予算として、都と国から960億円の追加予算
・各ステークホルダーの守るべき「プレイブック」を活用し、安心安全の大会にする

政府内に設置されている東京大会におけるコロナ対策調整会議からも報告がありました。
・アスリートの対応として、徹底した感染防止対策と練習等の円滑な準備活動の両立
・入国から出国まで一貫して外部からの隔離
・自国出国時72時間以内の陰性証明、14日間の健康モニタリング
・選手村滞在期間の短縮(競技5日前入村、2日後退村)
・行動管理、健康管理シートの事前提出。応じない場合ペナルティも
・保険・医療体制として、感染症センターや発熱外来の設置
・観客の対応としては、4月中旬に入場上限を決定等
などを共有しました。

連日聖火リレーのニュース、また各競技の代表決定といったオリパラへ向けた準備が一つひとつ積みあがっています。
難しい運営を求められていますが、国民の皆さんからの理解を得るために情報公開を徹底し準備を続けなければなりません。
オリパラはまずアスリートの競技大会。選手の安心安全を第一に、選手を支える関係者、そして応援頂ける方々の安心安全と段階を踏んで着実に進めることが、国民全体にご理解頂くことに繋がると考えています。
引き続き情報を共有しながら、様々なご意見に対しても真摯に向き合い準備を進めていきたいと思っています。