第193回国会閉会

第193回国会が閉会しました。
1月20日の招集から150日間に及ぶ通常国会は、議員として初の国会での審議の場であり、
国政に関わる一人として常に緊張が続く日々でした。

今国会では、予算委員会、国土交通委員会、ODA特別委員会、国民生活・経済に関する調査会、これらの委員を拝命し審議に関わりました。
この中でも、予算委員会では議員として初めての質問の機会を頂き、私の2大テーマである五輪、そして海洋立国を柱に質問を構成しました。
振り返ると質問内容が総論に寄っていたと感じます。
国会議員としてのこの第一歩を、これらのテーマをさらに深掘りし今後に繋げていきたいと思いました。

一方、この150日間で90本を超える法律が成立しました。
過去の常会と比較すると少ないようにも見えますが、その分重要法案と言われる国家の根幹を決定する法案が多く、
審議の場に立つとそれぞれの法案がどれほど重要かを理解し、それと合わせて国民の皆さんへいかに丁寧に説明しご理解を頂くか、
政治の現場では、決断と責任が最も重要だと教えられた国会でありました。

また、財産や商取引といった実生活に直結する民法が120年ぶり、性犯罪を厳罰化した刑法は110年ぶりと重要な法案が成立しましたが、
その中でも特に、皇室典範特例法案の審議に国会議員として関わった事は、政治家の一人として大きな矜持を得ました。

昨年夏の陛下のお言葉を記憶されている方も多いと思います。
以降、国会では静謐な環境下で丁寧に、そして各政党を超え我が国の天皇がどうあるべきかという議論が進みました。
日本の歴史上大きな節目に立ち会うことができ、議員としてさらにこの重みを心に刻んだ瞬間でもありました。

国会議員としては1年生ではありますが、自民党としての責務がどれほど大きなものかを諸先輩方から教わっています。
今国会は様々な課題も露呈し、国民の皆さんにご心配をかけたかと思いますが、我々はこれからの日本がどうあるべきかを真正面から見据え、国政に取り組んでいます。
150日間で最も強く刻まれた経験です。

駆け抜けた通常国会ではありますが、
この貴重な第一歩をまた明日から活かしてまいります。

日頃よりご支援頂いている皆様への感謝と共に、第193回国会閉会のご報告といたします。

朝日健太郎