令和3年/2021年 年頭にあたって

2021年の年頭にあたり、謹んで新年のお慶びを申し上げます。

令和の時代に入り、国民の皆様が我が国のさらなる発展を願って同じ目線を共有し、さあこれから船出をしようとした矢先、
人類が経験したことのない新型ウイルスによって、日本をはじめ世界中が危機に陥りました。
令和3年を迎えてもなお、医療現場をはじめ、コロナ対応にあたって頂いている全ての方々へ感謝と敬意を表するとともに、
社会経済活動を停止させないよう様々な仕事に従事されている皆様へ心より感謝を申し上げます。

そうした非常時にあって、私自身決意をもって仕事に向き合い、国民の安心安全な暮らしを守るため本年も国会議員としての責務を果たす所存です。

新型コロナ感染症対策


命を守るための策を最重要課題として取り組んでいきます。
そのためには、まず医療提供環境を安定させることが必須です。病床の確保と医療現場に従事する方々への万全なサポートの両輪を稼働させていく必要があります。
政府、自治体に集約される情報を正確に把握し、柔軟な対応ができるよう整備していかなければなりません。
加えて、感染拡大防止策の徹底も重要です。1月4日現在、緊急事態宣言発令の情報が出てまいりました。人の動きを止める策としては有効ですが、それに伴う経済損失も見ていく必要があります。
前回の宣言下における検証をしっかりと行いながら、有効な施策につなげていかなければなりません。

子ども達の教育・保育環境

コロナ禍において、子どもたちの安全を守りながら学校・保育機能を維持していく必要があります。学校は生徒に限らず、生徒のご家族、教員、事務員といった多くの方々の生活の集合体でもあります。
保育所に関しても、子供たちの安心を確保しつつ、保護者の方々が安心してお仕事に従事するためにきめ細やかな目配りが必要です。
前回の一斉休校での経験則を活かしながら、学校・保育所という日常生活の中心にある機能を維持することが、この非常時の中にあっても健全な日常を維持することにつながると思っています。

災害への備え

国土交通大臣政務官に就任して3か月が経ちました。特に注力していることは災害対応、被災地支援です。激甚化、頻発化している自然災害に対して有効な策を探っています。近年発生している甚大な被害は、これまでのデータを遥かに超える予測不能な気象状況にあります。
ここで確認しておかなければならないのは、「想定外だった」は決して許されてないということです。人命を第一に、あらゆる想定と手立てを重層的に駆使し、国民の命と暮らしを絶対に守り抜く覚悟で取り組む所存です。
就任以降、多くの自治体の皆様から災害対策・被災地支援・インフラ整備等々のご要望を大変多くいただきました。そうした声を正確に捉え、国交省として社会資本整備を着実に進めていき、安心安全な国土を前進させつつ、同時に日本経済にとって大きなエンジンとなるよう取り組んで参ります。

オリパラ開催に向けた準備

1月4日現在、オリンピック開会式まで残すところ200日となりました。スポーツ界出身の私は、安心安全な大会として、国際社会団結の証しとして、オリパラを開催すべきとの立場は変わりません。
一方、大会開催への不安のご意見を頂いているのも十分承知をしています。まずは政府が示している大会開催へ向けた施策をしっかりと検証し、より安心安全な大会となるように細部までチェックをしていきます。
そうした取り組みを丁寧にお伝えし、理解を広めていきたいと思っています。そしてアスリート、競技団体の現状もしっかりと把握し、柔軟な対応とサポートをしていかなければなりません。私はバレーボール出身でありますが、未だ国際大会は再開できておらず、あの熱狂が待ち遠しい限りです。再開を阻害している課題をクリアし、新しい様式の大会として運営できるよう対応していきます。そうした国際大会の積み上げの上に、アスリートが安心してチャレンジし、活躍できるオリパラ大会でなければなりません。選手の声を伺いながら、課題解決、必要なサポートを充実させたいと思っています。
いずれにせよ、国際社会との協力と、開催国である日本、東京都がしっかりと連携し、信頼を得た大会となるよう全力で取り組んでいきます。

「スポーツ」X「健康・教育・ビジネス・地域創生」

我が国でスポーツ基本法が整備され、スポーツ庁へ政府のスポーツ施策が集約されるようになってからわずか10年足らずです。
オリパラはスポーツ文化変革の大きなカギになると考えていますが、それ以上に中長期的な視点でスポーツ政策を進めていきます。
現在は国交省内で仕事をさせていただいており、特に都市開発やインフラ整備といった視点からスポーツを見ています。地域の活力としてスポーツをどのように社会実装していくのか、または地域住民の皆さんがスポーツや運動に参画しやすい街づくりとはどういったものか、スポーツインフラを整備することでのベネフィットは何か、といった取り組みをスポーツ界の仲間とはもちろん、
様々な専門的知見も集約しながら進めていこうと考えてます。

議員生活5年目となりました。さらに高い志を持って仕事に邁進してまいります。
本年もどうぞよろしくお願い致します。

2021年 新春 参議院議員 朝日健太郎