withコロナにおける、安心安全な国内スポーツイベント開催に向けて

テニス全豪オープンの開催が危ぶまれています。
参加選手の宿泊ホテルでコロナ感染が確認され、前哨戦と言われる大会がキャンセルされる事態となりました。
錦織選手が豪州入りする際、大会が準備したチャーター機内で感染が確認され、同乗していた錦織選手も2週間の隔離が発生するなど、
各所でコロナ感染対応による混乱が見られます。

いま世界のスポーツシーンでは、withコロナの大会運営に全力を上げ前へ進んでいます。
開催のカギは「選手・関係者・ボランティアから安心安全に対する信頼を得られるか」であると思っています。

感染リスクをゼロに近づけるために備えを徹底することで、この状況であれば「参加したい/参加しよう」という個人意思の集合体ができあがり大会が完成します。
さらに、一定のリスクを想定し、大会運営にかかる決定を迅速かつ的確に行う瞬発力も不可欠です。

海外ではサッカー、バレーボール、バスケットボール、国内でもバレー、ハンドボール、水泳、卓球、ラグビー(2月開催)など、現在進行形で行われています。
これら全て、withコロナでの大会です。選手、関係者、一部の観戦者の方の意思がそこには存在していると思います。

新型コロナとの戦いが1年以上に渡り続いている中、社会経済活動と合わせて、スポーツシーンも前進していることは大変重要だと思っています。
現在国会では、令和3年度予算が審議されており、感染対策、経済対策を中心に議論が進んでいます。
その中に、スポーツ関連予算も含まれています。

現在進行形のwithコロナスポーツを止めることなく、安心安全を軸に、着実に進めていかなければなりません。

以下、先日成立した第三次補正のスポーツ関連予算を記しておきます。

1月28日に成立した第三次補正予算で、全国規模のスポーツイベント関連の支援策が盛り込まれました。
主な内容としては、イベントキャンセル料に対する支援、ポストコロナに向けたスポーツイベントの開催支援です。
イベントキャンセル料に対する支援についての詳細は現在検討中ですが、ポストコロナに向けた開催支援は、

(1)ポストコロナに向けた新しい取組み、
(2)試合開催時における感染症対策の徹底、
(3)試合の運営改善による感染症対策の徹底、
(4)国際大会における感染症対策の徹底について補助額1000万円を上限とする支援事業
が決定しました。

コロナ禍においても多くの人々を引きつける魅力的なコンテンツ作り、
さらにはポストコロナに向けたスポーツイベント開催の新たな在り方が生み出されることを期待してます。

上記支援の詳細については以下のスポーツ庁ホームページをご参照ください。
https://www.mext.go.jp/sports/content/20200529-spt_sseisaku01-000006401_2.pdf