「3D都市モデルデータベース PLATEAU(プラトー)について」2021/04/12

国土交通省は先日、3D都市モデルの整備・活用・オープンデータ化事業「Project PLATEAU(プラトー)」のバージョン1.0を公開、リリースしました!
まずは東京23区の3Dモデル、追って全国56都市分を公開します。
PLATEAUのデータはオープン。自由に利用できます。実際にメーカー、不動産、大学と、幅広い業種に、ベータ版の頃から様々な活用をいただいています。

ユースケース紹介:
https://www.mlit.go.jp/plateau/use-case/activity-monitoring/

このPlateau活用の重要な目的の一つが防災。
近年、気候変動の影響により自然災害が激甚化・頻発化しており、変化への対応が求められています。

国交省が、今国会へ提出している重要法案の一つに「流域治水関連法案」があります。
これまでの水害対策は単一河川、ダム単体、遊水地等といった個別の整備による治水対策が主流でしたが、昨今の降雨量だけみても、それぞれ単体による水害対策では十分に防ぎきれない状況となっています。その打開策として考えられたのが、上流から下流、河口まで流域全体で連携をし水害に備える体制の構築です。
これまで通り、堤防の強化、遊水地の整備といったハード整備に加え、ハザードマップの周知、個別のマイタイムライン作成の推進など、ソフト面での水害対策も進んでいます。国交省では、昨年9月に「総力戦で挑む、防災・減災プロジェクト」を決定し、新たな政策も進めてきました。
その政策を支えるIT技術の一つにPlateauがあります。

各自治体のHPには災害ハザードマップ(2次元)が掲載されています。
ハザードマップには皆さんお住まいの地域がどの程度水害、浸水リスクがあるか、色分けして掲載されているかと思います。
でもその地図だけで、この場所がどれぐらい危険にさらされているか、しっかり腑に落ちるかというと、難しいところもあります。
そこでこのプラトーの出番。もう既に様々なサービスがプラトーを活用して、分かりやすく高度な防災可視化を実現しています。
https://www.mlit.go.jp/plateau/use-case/disaster-management/

私も視聴しましたが、視点の切り替えや、その場所が忠実に再現されているのでより精彩に、かつ正確に認識することができ、ハザードマップとしての効果も高いものが期待できます。
今後は、オープンデータ化され、教育や産業、建設等々幅広く活用が期待されています。国交省のDXもさらに加速していきそうです。