「オリパラ大会プレイブック第2版」2021/05/31

オリンピック開会式まで50日あまりとなりました。新型コロナウイルス感染症の状況は世界的にみても予断を許さない状況でありますが、
日本政府は、国民の命と健康を守り、そして選手、関係者にとって安心安全な大会となるよう開催国としての責任を果たすため準備を重ねています。
また、週末から今朝にかけての報道では、選手団へのワクチン先行接種、観客動員の可否等、様々な課題が取り上げられていますが、限られた時間の中で、情報公開や対話を通じ前進させていきたいと思っています。

今回は、アスリートやチーム関係者、メディア、スポンサー関係者といった来日を予定するすべての方へ向けた行動指針となるガイドを紹介します。
このプレイブックに示されている内容は、大会に参加する本人をはじめ、周囲の方々や関係者、また開催国である日本のお住まいの方すべてにとって、
安心安全を確保するために必要な行動規範、計画、モラルが示されています。

2月に第1版が出され、コロナ対策、競技ごとの対策が示されましたが、その後様々な意見を集約しアップデートされた第2版のポイントをいくつか記しておきます。

  • すべての大会関係者に、自国出発前に2回の検査を実施する
  • アスリート、同行者は原則毎日検査
  • アスリート以外の関係者については、原則3日間毎の検査
  • 滞在中は、活動計画書に記載した活動のみに限定
  • 国内在住者と1メートル以内の接触を最小限に
  • 移動は大会専用車のみ。公共交通機関の使用禁止
  • 食事は、コロナ対策が実施されている場所に限定
  • 濃厚接触者とは、陽性者とマスクをせず1メートル以内で15分以上接触した場合であり、保険当局によって判断される

といった、大変厳しい条件となっています。

私自身、過去オリンピックに参加した経験からすると、行動に相当な制限がかけられている印象を持ちますが、
アスリートに聞くと、ここ最近の大会ではバブル方式をとり外部との接触を一切せず、また食事といった日常生活においても、
コロナ対策を実施した環境下で過ごしている経験から、受け入れているアスリートが多い印象です。
大会の開催に対して、アスリートの想いを発信することが大変厳しく、本人にとって大きな負担となっているとも聞いています。
私としては、まずはコロナから国民の命と健康を守ることに最大限資源を投下し、感染拡大防止、また医療体制の確保に向け万全な策を打ち、
その上で、大会に向けた準備を一つ一つ丁寧に検証しながら、またそうした対応策をしっかりと情報共有し、アスリートの安心感、納得感につながるように、
また関係者はじめ多くの方にもご理解を頂けるよう、政府、組織委員会、競技団体、アスリートとの連携を密に図っていく所存です。

プレイブックへのリンク
https://gtimg.tokyo2020.org/image/upload/production/kv3qebn4sau52nc0it6q.pdf