「第205回国会 岸田新総理所信表明」2021/10/11

現在、11日間にわたる臨時国会が開かれています。

10月8日には、衆参両国会で岸田文雄総理大臣による所信表明演説が行われました。
我が国の新たなリーダーとしてどのようなかじ取りをしていくのか、約30分にわたる大変素晴らしい演説でした。
私の受け止めとしては「力強くこの国を前へ進める、日本人の力を信じ共に歩んでいく」といった岸田新総理の覚悟を感じることができました。
さらには、「国民の皆さんと丁寧な対話を続け、信頼と共感を得られる政治を進めていく」とあり、より国民の皆さんとの距離を意識している点が印象的でした。

具体的な方針、政策としては、

  • まずはコロナ対応に万全を期すこと。確実なワクチン接種、さらに3回目接種も視野に準備。
  • 経口治療薬の実用化、デジタルワクチン接種証明の活用など、フェーズに即した対策をうつ。
  • また経済支援も引き続き実施して、非正規、子育て世代などお困りの方々を守る給付金などの支援も進める。

といったことが示されました。

次に、新しい資本主義の実現に言及されています。
深刻な分断を生んだ新自由主義的な政策を改め、中間層をしっかりと守り、その上で地球規模の危機に備え、政府と民間が一体となって大胆な投資をしていく、
といった考えを述べてます。

新しい資本主義を起動し「成長と分配の好循環」と「コロナ後の新しい社会の開拓」といった大胆なコンセプトの提示です。

そして三つ目の政策に、
「国民を守り抜く、外交・安全保障」と言及しました。
自由・民主主義・人権・法の支配といった普遍的価値を守り抜き、米国をはじめ、豪州、インド、アセアン、欧州などとの連携強化。
さらに我が国の平和と安定を守り抜くために、国家安全保障戦略、防衛大綱の改定に取り組み、新しい時代の課題に取り組んでいく。
その上に、地球規模の課題に向き合い、国際社会を主導するよう我が国の存在感を高めていくともありました。

以上のように、『「新型コロナ対応」、「新しい資本主義」、「外交・安全保障」の3つの柱を着実に実行し、新しい時代を切り拓いていく覚悟』を本会議場で共有することができました。

最後のメッセージに、
「早く行きたければ一人で進め。遠くまで行きたければ、みんなで進め。」とおっしゃいました。
第100代の総理大臣として、国民の皆さんへアフリカのことわざを引用しご自身の言葉として伝えようとする姿を拝見し、
自民党議員としてしっかりと支え、この国を前へ進めていこうと改めて決意しました。

本日より本会議における論戦がスタートです。国民の皆さんにその趣旨がしっかりと伝わる事を期待しています。