「国連で新たにプラスチック汚染に関する決議が行われました」 2022/03/07

先週、ケニアのナイロビで国連環境総会が開かれました。

環境省:第5回国連環境総会再開セッション(UNEA5.2)の結果について
https://www.env.go.jp/press/110635.html

その中で、海洋プラスチックゴミを含むプラスチック汚染に関する国際的な枠組みを作ることが合意されました。
我が国からも決議案が提出されており、このプラスチック汚染に対する取り組みをリードする形で各国政府間で合意を取り付けることが出来たことは大きな成果となりました。

これまで以上に資源の3R(リデュース、リユース、リサイクル)が求められ、加えて新たな素材の開発や環境にやさしい商品の普及などプラスチックを起点とした経済が生み出されることが期待されています。
また、大阪G20で採択された大阪ブルー・オーシャン・ビジョンは、世界に日本のビジョンを示したものであり、今後地球規模でプラスチックのあり方について真正面からチャレンジしなければなりません。
この背景には、現在、プラスチックは年間4億トン生産され、今後もその生産は拡大していくことが予想されています。
その内、海洋へは1000万トンのプラゴミが流出していると言われていて、海洋汚染を防ぐ上でも、またプラスチックゴミの排出を抑制していく意味においても、今まさに取り組まなければならないテーマと言えます。

令和4年4月から我が国ではプラ資源循環法が施行されます。

今後、国連環境総会において、プラスチック汚染に関する国際的枠組みが本格的に施行されると、日本経済また国民生活にも影響が出てくることが予想されます。国際ルールに準じ、その上でプラスチック問題をどのように乗り越えていくのか。日本の成長につながるよう、政策として取り組んでいきます。


●プラスチック汚染に関する決議の概要
・プラスチック汚染は、海洋環境も含め世界的に深刻な問題である
・法的拘束力のある国際約束を作るための政府間交渉を開始する
・2024年を目処に作業を完了する
・国別行動計画の策定、実施、更新をおこなう
・各国に対し、既存の自主的な行動の継続、強化を呼びかける