「今、国政のあるべき姿とは」
7月の参議院選挙以降、国会における与野党の構図が変わりました。
選挙前、我々参議院は自民党公明党による与党が過半数をしめ、安定した国会運営ができていたと感じています。この国会状況の中、私は昨年度から今年にかけて国会対策委員のメンバーとして与野党間で様々な調整役を主に担ってきました。
特に意識した点は、野党の皆さんに対し丁寧な対応を心掛け、国益という観点を踏まえつつ、最大限意見が反映されるよう努めてきました。その上で、予算案、各法案等、審議を尽くし成立させていく、我々議員に課せられた最大の責任であると思っています。一方、衆議院では少数与党のため、野党の意向に沿いながら、時には与党が譲歩する必要も発生し、不安定な国会運営でした。
それが今回の参議院選挙によって与党が過半数の議席を確保できず、衆参ともに少数与党の状況となりました。民主国家である日本において安定した国会運営を行うには過半数の議席を持ったうえで、国民から信任を得た政権が国家運営を行っていく事が重要であることは言うまでもありません。
選挙後から、結果を出せなかった自民党内では党としてその責任を取るべきとの声が日に日に大きくなっていきました。
その間、私は東京都連組織、党女性局、各地域等から届く多くの声に耳を傾け、もう一度自民党を再生させる、信頼を寄せてもらえる責任政党として立て直していく、その覚悟を強く持ちました。
9月7日、自民党は大きな節目を迎えました。自民党総裁である石破茂総理が辞意を表明されました。
我々自民党の党首を1年間務め、そして我が国の総理としてその重責を果たされた石破総理に対し、心から敬意を表したいと思います。
短い期間ではありましたが石破政権で私は環境政務官を務めることができました。政権発足時に総理の施政方針を共有でき、多くを学ばせて頂きました。その点についてとても感謝をしています。

しかし、1年足らずで石破政権は区切りを迎えました。総理が辞意をお示しになったことで、自民党総裁選挙が行われることが決まりました。
1点、これまでの自民党総裁選と大きく異なる点があります。それは、自民党の新総裁が国会で首班指名を受け総理大臣へ推挙される確約は無いという点です。
現在、自民党は政権を預かっている与党ではありますが、衆参で過半数を確保できていない少数与党のため、国会での首班指名を行う際、そのプロセスにおいて過半数を確保するための与野党間での合意が必要です。
この状況を踏まえた上で、我々自民党は引き続き政権を任せていただける政党であり続けられるのか、新たに指名される総理総裁が国民の信を得られるのか、この点を深く理解し、これからの総裁選を展開していく必要があると考えます。
自民党国会議員295票、全国の自民党員295票、合計590票で選挙が行われる予定です。私が考えるのは、自民党100万党員の総裁を決める内部の選挙であることは事実なのですが、一方で、1億2000万の我が国国民に向けた選挙でもあるということを強く意識していく事が重要です。懸念は、国民から関心を寄せられない総裁選挙となってしまうことです。
政権を担うという相当な覚悟、そして何より国民の支持と理解、この点こそが今日の日本の政治に求められる点だと思います。その姿を自民党として、国政の議席を預かる一議員として、力強くそして誠実に示していって、この国を前へ進めていきたいと思います。
その上で、総裁候補が訴えるビジョン、国家観、政策など、大いに議論を尽くす事を期待しています。
我々自民党には多様な人材が揃っており、その力を共感し共鳴し合える仲間がいます。新総裁は、我が国の政権を担うにふさわしい人物であり、また自民党が政権を担える政党であることを、国民の皆さまにお伝えしていく大きなチャンスです。もう一度、日本は将来に希望を持てる国であり、若者がチャレンジできる社会である、そのような国家に近づけていけるよう、まずは今回の総裁選挙を国民の皆さんと共に進めていきたいと思っています。




