「天皇の退位等に関する皇室典範特例法案」が参議院で可決されました

本日6月9日の国会本会議において、
「天皇の退位等に関する皇室典範特例法案」が参議院で可決されました。
国会議員として、本法案の採決に立ち会うことの重みを改めて感じました。
日本国憲法 第一条にあるように、天皇は国民の総意に基づく日本国と国民統合の象徴です。
その重みを議会はしっかり受け止め、本法案は静謐な環境で丁寧に粛々と議論されました。

以下、本法律の要旨です。
国民の皆さんのご理解への一助となることを願います。

この法律は、天皇陛下が、昭和六十四年一月七日の御即位以来二十八年を超える長期にわたり、
国事行為のほか、全国各地への御訪問、被災地のお見舞いをはじめとする象徴としての公的な御活動に精励してこられた中、
八十三歳と御高齢になられ、今後これらの御活動を天皇として自ら続けられることが困難となることを深く案じておられること、
これに対し、国民は、御高齢に至るまでこれらの御活動に精励されている天皇陛下を深く敬愛し、この天皇陛下のお気持ちを理解し、
これに共感していること、さらに、皇嗣である皇太子殿下は、五十七歳となられ、
これまで国事行為の臨時代行等の御公務に長期にわたり精勤されておられることという現下の状況に鑑み、
皇室典範第四条の規定の特例として、天皇陛下の退位及び皇嗣の即位を実現するとともに、
天皇陛下の退位後も地位その他の退位に伴い必要となる事項を定めるものとする。