「本日、第208回国会が召集されました」2022/01/17
私にとって6度目、区切りとなる通常国会が始まりました。
会期は150日間。国内外の諸課題に対応するために覚悟を持って国民・都民からの付託に応えます。
また本日は、阪神・淡路大震災から27年目であり、国会開会の冒頭、議長より哀悼の意が表され、議員全員で心を一にして、防災・減災、国民の命を守る事への決意を新たにしました。
国会初日は慣例に従い内閣総理大臣から施政方針演説が行われます。
岸田文雄政権は発足から約100日が経ち、この間、新型コロナウイルス感染症対応に、そして新しい資本主義の構築に向け、全力で向かい合ってきました。
その上で今国会では何にどのように取り組んでいくのか、その方針が伝えられました。
まず冒頭、新型コロナに苦しんでいる方々へのお見舞いと共に、その対応の最前線におられるエッセンシャルワーカーの皆さんへの感謝が述べられました。
以下、演説の概要を記します。
・政治姿勢
国民の声をよく聞き、スピード感をもって決断し、常に柔軟対応する。
国民と「信頼と共感」を共有する政治を目指していく。
・新型コロナ対応
G7で最も厳しい水際対策の堅持。オミクロン株の特性も徐々に明らかになってきている状況を踏まえ、柔軟に対応する。
重症化リスクのある方に対し的確に医療提供し、無料検査、経口薬の配備、医療供給体制の強化を確実に進めていく。
・新しい資本主義
成長と分配の好循環のサイクルを回すことで、市場に依存し過ぎていた経済を変革させる。
格差や貧困の拡大といった問題から、健全な民主主義によってとり戻す。
〇成長戦略
「デジタル」「気候変動」「経済安全保障」「科学技術イノベーション」への投資を促進し、成長へのエンジンとする
〇分配戦略
「賃上げ」「人への投資」「「中間層の維持」の観点で、人材投資の考え方の下、抜本的に変革していく
・全ての人が生きがいを感じられる社会の実現
女性の経済的自立、孤独孤立の解消、少子化対策、こども政策の推進
・災害対策
強い覚悟をもって、防災・減災・国土強靭化を5年間15兆円の予算規模で推進。全国の盛り土についても安全を確保する。
・外交・安全保障
「新時代リアリズム外交」の名の下、普遍的価値を重視する外交。日本が提唱する「自由で開かれたインド太平洋」を推進
以上のように、喫緊の課題に対し、大局的なビジョンと具体的な施策の両面から対応していく覚悟を表明されたとの印象を持ちました。
今週は、この施政方針に対し各党からの代表質問が行われます。
そして、2月3月においては衆参での100兆円を超える予算審議を行います。
一時の猶予もない状況の中、岸田政権が安定し、信頼される国家運営ができるよう、与党自民党としてしっかりと支えていく必要があります。
私自身、今国会では国会対策委員、議院運営委員として、国会運営に全力で取り組んで参ります。